現在はギリシャ領である西スレース自治政府により発行された２ピアストラ料金のステーショナリーの実逓便。首都のグムルジナ（Gumuldjina、現Komotini）でイスラム歴1329年（1913年）の消印が押され、第２次バルカン戦争の結果オスマントルコ領に復帰することとなったコンスタンティノープルのガラタ宛てで到着印押。印面の国名表示は「Autonomous Government」で、透かしなしの茶色紙、18.4×1１.6ｃｍのもの。西スレース自治政府は、1913年７月30日の第２次バルカン戦争の休戦・８月10日のブルガリアと他のバルカン諸国とのブカレスト条約締結という背景のもと、スレースをできるだけ広く確保することを意図したオスマントルコの支援を受けて1913年８月31日から10月25日までの２ヶ月弱の間だけ存在した。西スレースは、第１次バルカン戦争中にブルガリア軍が占領し、そのままブルガリア領となったが、第２次バルカン戦争での敗戦によりブルガリア軍が支配力を失った。その後に西スレース自治政府が成立したが、オスマントルコとギリシャとブルガリアとでスレースを分割することが決まったため西スレース自治政府は解散した。このステーショナリーはその歴史の背景を物語るもので、使用例としても暫定的な地方政権下での短期間使用であるため稀少である。特定記録の場合280円、簡易書留の場合430円です。

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第二次バルカン戦争 - Wikiwand

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